HDMIを分離して、外部スピーカーで音を鳴らしてみた話

いろいろな見方があると思うが、私の個人的感情は、NHKという企業が嫌いである。

だからNHKは一切見ない。見ていないのであるから、もちろん受信料を払いたくない。故、我が家では受信契約の根拠となる全ての受信機は、これを所持しない。ワンセグ・フルセグ・地デジ・BS・CSに関わる、一切だ。

NHKだけが嫌いという訳ではなく、お笑い芸人が目につく現在のテレビ番組全般が嫌いなのだが。

もちろん、全て私の個人的な感情であるからして、それについて異議は認めない。

 

唯一、私が存在すればいいと思う放送は、民営国営問わず、収入はNHK同様の受信料徴収、スクランブル放送、派手なテロップで主義主張を訴えず、キャスター自身の勝手な意見解釈を述べず、恣意的な編集のインタビュー映像も流さず、ただ粛々と淡々と抑揚無く中道公平に幅広い分野で起こったことを読み上げてくれる「だけ」の放送。さらに、ニコ動のような、随時SNSなどで視聴者同士活発な意見交換が出来、それらが続々と画面内に表示されていく、そんなのが24時間続く放送。

これが本当にあったら、我々一般国民市民にとってどれほど有益か。今のテレビ放送のように、制作側の意図に沿った右や左、政府や反政府に偏ったニュースを、ただ見せられて鵜呑みにし刷り込まれて生きていくのではなく、受け取った我々自身が、自分の頭で時事問題を考えなければならない番組。

 

…前置きが長くなってしまったが、そういう理由から、我が家はアマゾンprimeと、再生専用BDプレーヤーを、廉価プロジェクターで投影し楽しんでいる。だから、リビングにおけるいわゆる家電の専有面積は、一般家庭のそれに比べると極端に小さいと思っている。部屋の隅の25cmx35cm巾x120高さほどの棚一つでゲーム機やNAS等も含めて家電の全てが十分収まっている。

しかし、この状態では唯一音質面が問題だった。何しろプロジェクターのモノラル2W音声だけなのである。しかも投影されている画面の反対側にある本体から聞こえてくる。週に10時間も使わない程度ではあるのだが、安価に改善できるのであればと、方法を模索していた。

 

一ヶ月以上、スピーカー関連を探してみて、最終的にはヤマハのYAS-107というサウンドバーが有力だった。実際、量販店で買う一歩手前だった。だが、これを接続する為にはHDMIからTOSリンクを分岐する必要があり、分離器が必要になる。調べてみるとHDMIからTOSと3.5mmが同時に分岐出来る便利な商品が存在した。

3.5mmが取り出せるのならばと、以前タブレット用として購入していたANKERのA3143というbluetooth接続のスピーカーが余っていたので、SBC接続でもBGMとして音楽を流すだけであれば十分と、これをEchoDotの専用スピーカーに昇格。それまでEchoDotに接続していたJBL pebblesを3.5mmプラグで分岐器に接続(延長込みで7m程引っ張る)することにした。もちろんサウンドバーは(マンション住まいでは重低音が必要ないとしても)音質面で魅力的ではあるが、家庭内での初期導入コスト問題には勝てぬ。3000円程の分離器と、延長3.5mmケーブル。これで手打ちである。

 

さて、接続してみた結果。

HDMIハブを介してのBD再生もAmazonPrimeも問題なし。ただ、nintendo switchも接続していたのだが、これだけに投影画像が明滅を繰り返すという相性問題が発生。単純に、BDプレーヤーとHDMIケーブルを付け替えたら現象が起こらなくなったので、任天堂の純正HDMIケーブルとswitchの組み合わせだけが問題だったのだと思われる。純正が最良の選択とはならないということか。

何にしろ、想像していた形には仕上がった。

想像通り(でない方が良かったが)、少々セリフが聞き辛いような感じではあるが、それはまたおいおい考えるとしよう。